異業種から 11 店舗へ。森岡嵩さんが語る、飲食店経営で外せない判断軸

出店者・撤退者インタビュー

飲食店経営は、「勢い」や「情熱」だけでは続けることが難しい時代になっています。
物件選び、集客、コスト管理、人との関わり方など、
判断を誤れば経営に大きな影響を及ぼす要素は数多く存在します。


今回お話を伺ったのは、29歳で独立し、現在は複数店舗の飲食店経営と、
開業希望者への投資・支援を行っている森岡嵩さん。

不動産業界出身という異色の経歴を持つ森岡さんだからこそ語れる、

「飲食店がうまくいくための考え方」や「慎重さの重要性」、
そして次世代の経営者を育てる独自の取り組みについて、
率直にお話しいただきました。

〈取材者=橋本帆栞(店舗高値買取センター 総務部)〉

異業種から飲食業界へ。森岡さんの原点

橋本
橋本

本日はお忙しい中、ありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

森岡
森岡

森岡嵩です。35歳(インタビュー当時)で飲食店を11店舗ほど経営しています。
元々は不動産会社のサラリーマンだったんですが、29歳の時に独立して、そこから今までの6年間ほど、
飲食業界で店舗の展開をしたり、現状では物件を見つけて熱意ある開業したい人に投資をする
ような形のこともやってるって感じですね。

橋本
橋本

なるほど。飲食業界に足を踏み入れたきっかけはなんだったのでしょう?

森岡
森岡

僕がサラリーマン時代に元々働いていたのが、飲食店を専門的に取り扱っている不動産屋で。
そこで営業の仕事を4年間ほどしていました。
実際仕事はすごく充実してて楽しかったですし、成果もついてきてたんですが、
ある時上司と喧嘩みたいになって、勢いで「辞めてやる!」って言っちゃって辞めたんですね(笑)。

森岡
森岡

その時に「もう人の下につくのは嫌だ」と思って独立しようと考えたんですけど、前職の
ノウハウがあるのは不動産業か飲食業だと思って。
で、不動産は宅建士の資格がないと開業できないんですが、僕は持っていなかったので、
そこで飲食を選んだという形ですね。

不動産会社から、飲食店経営へ。そうしたキャリアの転換と前職での経験は、
実際の出店プロセスにおいて、どのように活かされたのでしょうか。
次では、物件選びを軸とした具体的な出店準備について伺います。

現地で見る・調べる。出店前に必ず行うリサーチとは

橋本
橋本

ご出店やその支援をなさっているということでしたが、
店舗を出店するにあたって大切にされていることなどはありますでしょうか。

森岡
森岡

物件ですね。
僕は、飲食店がうまくいくかの要素の8割くらいが物件選びにかかってると思っていて。実際、
一度選んじゃったら簡単には変えられないですからね。
だから物件を選ぶ時は、その地域の不動産屋さんに実際に足を運んで、「こういう物件を探してます」
ってアプローチして関係値を作って、情報とかをもらえるようにお願いしてますね。
やっぱりいい情報の物件は待っててもなかなか出てこないので。

森岡
森岡

そこで良さそうな物件を見つけたら、現地に行ってみて、昼と夜の人通りや周囲の店への
客入りを調べたりしてます。
それから口コミサイトとかで周辺のお店の客単価やメニューを調べて、
どのくらい売り上げていそうかを見たり、どういう部分で他と差別化した店を出すか
っていうのは必ず考えるようにしてます。
だいたい1週間くらい、物件が埋まっちゃったら元も子もないので、申し込みと並行して
って感じです。使えるものは全部使って、やれるだけのことをやっています。

橋本
橋本

実際に現地に行って見てみることが重要なんですね。

森岡
森岡

そうですね。あと僕自身は飲食店で働いた経験がアルバイトの寿司屋しかないんですが、
今は居酒屋やラーメン屋を経営しています。
飲食店経営は完全にノウハウのないところからのスタートでしたが、
「どこで何をするか」は重要だと思いますね。

森岡
森岡

例えば、北極でアイスを売っても全然売れないですけど、鍋料理を売ったら多分めちゃく
ちゃ売れるじゃないですか。
そんな風に、自分は何をやるのか、そのために何が必要なのか。
あと周りの競合店とはどんな差をつけられるか。
そこを考えて物件選びや出店をすることが大切なんじゃないですかね。

物件情報だけでは判断できない要素を見極めるため、
森岡さんは必ず現地に足を運ぶといいます。
人通りや周辺店舗、価格帯までを含めた具体的な確認ポイントから、
出店判断のリアルが見えてきます。

物件を「探す」のではなく、「取りにいく」という姿勢や、現地での徹底した確認からは、
出店前の準備がいかに重要かが伝わってきます。
また、飲食店での実務経験がほとんどなかった森岡さんですが、
それでも経営を軌道に乗せてきました。
その背景には、「何をやるか」だけではなく「どこでやるか」を重視する、
シンプルかつ本質的な考え方がありました。

経営で意識すべきは「集客への能動性」

橋本
橋本

ここまでは開業についてお伺いしましたが、
実際に飲食店を経営するにあたって大切にすべきことはありますでしょうか。

森岡
森岡

集客でしょうか。結局のところ、お客様に来てもらうためにどうするか。
ずっと同じメニューやクーポンだと飽きちゃうと思うので、常に変化して、
時流に合わせたことも取り入れていくことが大切かなと。

森岡
森岡

飲食店はどうしてもお客さんを「待つ」って形になりがちですが、お客様の頭に自然と
お店が浮かぶように、積極的にアクションを起こしていく。
例えば経営している店で、木曜の売り上げが悪かったところがあるんですけど、
そこで木曜だけビールを格安にして、積極的に宣伝してってことをやったら、
売り上げがかなり改善されてきたので。
そうやって、お客様に認識してもらうように行動するのが大切なんじゃないでしょうか。

橋本
橋本

反対に、経営していて「こうだと危ない」というようなポイントはありますでしょうか。

森岡
森岡

お客さんが来ないとかは当然危ないんですけども、最初のスタンスだとか、
慎重さを忘れてしまうことですかね。
1店舗目が上手くいったら、2店舗、3店舗……ってお店を増やしていくこともある
と思うんですが、そこで気が大きくなって、都内でもいい場所でお店を出したり、
したくなると思うんですね。
あるいは、「上手くいってるからいけるかな」とか「まあ大丈夫だろう」みたいに、
最初ほどよく考えずにお店を出してしまうとか。

森岡
森岡

そうなるとやっぱり、家賃とかのランニングコストと売り上げが釣り合わなくなって、
複数店舗あるうちの1店舗のことだとしても、そこの損失が大きいと、結果的に損になる
ってことになりかねないのかな、と。
だから僕はなるべく手堅く慎重に、確証もないのに賭けるような真似はしないようにって思ってます。
……というか、怖いのでやらないですね(笑)。

店舗を構えただけでは、お客様は自然に集まるものではありません。
森岡さんが実践してきたのは、時流に合わせて変化し続ける集客施策と、
お客様の記憶に残るための工夫でした。

また、成功体験があるからこそ生まれる油断や、固定費の重さが経営に与える影響については、
多くの経営者にとって注意しておきたい内容です。

そうした経験を経て、森岡さんは現在「出店を支援する側」としても活動されています。
次には、そうした開業・独立支援の取り組みについて伺います。

次世代の独立を支援する、新たな取り組み

橋本
橋本

ありがとうございます。
森岡さんは、現在開業・独立の支援もされているとのことですが、
どういったことをされているのでしょうか?

森岡
森岡

そうですね。飲食店の経営自体もやってるんですけれど、今って人件費とかも上がってきてて、結構厳しい状況じゃないですか。
そこで、稼ぎたい、独立したいっていう熱意ある人を SNS とかで募って、うちの繁盛店で1年間働いてもらって、そこから物件とかを投資して独立してもらって、後からロイヤリティをもらうといった形のことを今はやってます。

森岡
森岡

今は僕から独立して1年で3店舗くらい経営してる人や、利益を月100万円くらい出してるような人もいて。
直営の店舗経営をするより利益自体は落ちるんですけど、色んなものを管理しなきゃいけないストレスみたいなものはないですし、「やる気のある人に投資する」ってやり方は、僕に合ってるのかなと思います。

店舗経営の実体験を踏まえた支援の形からは、
「人」に投資するという森岡さんならではのスタンスが見えてきます。



では、その先にどのような展望を描いているのでしょうか。
次章では、今後の目標と挑戦についてお話しいただきます。

国内にとどまらない、森岡さんのこれからの展望

橋本
橋本

なるほど。森岡さんが今後なさりたいことや、展望などはありますでしょうか。

森岡
森岡

個人的には、今年中に海外で事業を始めたいです。絶対に。
今は国内で6年間くらい飲食店の起業や経営をやってますが、僕って飽き性なので(笑)。
何の事業をやるかはまだ明確に決めてませんが、一度チャレンジしてみたいと思っています。

森岡
森岡

ありがたいことに、SNS とかで独立希望の人も声をかけてくれるので、そういった人の
サポートもしつつ、海外で自分のやりたいこともやっていけたらと思います。
そのために、今は現地に足を運んでみたり、いろいろ調べたりしてる段階ですね。

複数の事業を手がける中で、森岡さんの視線はすでに海外へと向いています。
現状に満足せず、新たな挑戦を見据える背景には、
森岡さんの経営者としての率直な性格も垣間見えます。

森岡さんと弊社との関わり

橋本
橋本

森岡さんは弊社、店舗高値買取センターとはどういった繋がりがありますか?

森岡
森岡

実際にお世話になったことはないんですが、代表の佐藤さんとはSNSを通じて知り合っ
て、考え方などに共感するところも多く、実際にお会いして交流させていただいてます。

森岡
森岡

飲食店って出店はもちろん、撤退でもスケルトンや解体工事なんかにすごくお金ってかかるじゃないですか。
でもやめる時って絶対に苦しくなってからなので。
そういう時に居抜きとか、造作を買い取ってもらえるとか、飲食店を経営してても知らない人って多いと思うんです。
そこで、撤退時の造作の売買のお手伝いをしてくださるといった、御社のような取り組みがもっと浸透してくれれば、
すごくいいなと思いますね。

森岡
森岡

もし今後、店舗が撤退するようなことがあれば僕もお世話になりますね。その時はよろしくお願いします(笑)。

飲食店出店を目指す方へのメッセージ

橋本
橋本

ありがとうございます。
最後に、飲食店の出店を希望されている方に、何か一言ありますでしょうか。

森岡
森岡

アドバイスみたいな大層なことは言えないんですが、気合いと根性で頑張っていきましょう、
でしょうか。
僕自身がけっこう、泥臭くというか、量をこなすタイプなので。
最近はいろいろと取り巻く環境も厳しい中ですけど、みんなで頑張っていきましょうって言いたいですかね。

橋本
橋本

貴重なお話、誠にありがとうございました!

最後に、これから飲食店出店を考えている方へ、
森岡さんからの率直な言葉が語られました。

森岡さんの言葉からは、飲食店経営において「根性論」だけでなく、
物件選びや数字への意識、そして慎重な判断がいかに重要かが伝わってきます。
勢いで進むのではなく、立地や市場、ランニングコストを
冷静に見極めたうえで行動する姿勢は、
これから出店を考える方にとって大きな指針となるはずです。

また、開業だけでなく「続けること」「次につなげること」までを視野に入れた考え方は、
経営のフェーズを問わず参考になります。
華やかさだけではない現実を踏まえたうえでのメッセージは、
多くの読者の方にとって背中を押すものとなるでしょう。
これから飲食店経営に挑戦する方にとって、本記事が一助となれば幸いです。

○会社情報
株式会社 WaltStein
代表取締役 : 森岡嵩
住所 : 神奈川県大和市大和東1-5-1
第 77 東京ビル


弊社、店舗高値買取センターは、飲食業に挑戦する皆様の
物件取得・出店・撤退を総合的にサポートしております。

まずはご相談からでも、下記のリンクよりお気軽にお問い合わせください!

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